久美デイ 朝の体感教室
久美浜デイサービスセンターでは、毎週1回『体感教室』を行っています。
『体感教室』って何?ってですか?
『体感教室』とは、
介助する側の知識や技術を向上させるだけでなく、
介助される側が、どう感じたり・どう思ったりしているかを理解するために
介助する練習ではなく、される側を『体感』する、そんな教室です。久美デイでは平成24年の春から行っています。
今日はこんなことを感じやっこしました!
1-①ベッドを急に起こされたらどう感じるか?
②ベッドを起こされたまま放っておかれたらどう感じるか?
③その姿勢(ベッドを起こされた状態)で除圧してもらえたらどう感じるか?
素手でされるのとグローブを使ってされるのと…違いはあるか?
2-①ベッドを急に倒されたらどう感じるか?
どれくらい倒したら真っすぐになったと感じるか?
それよりも倒されたらどう感じるか?
②ベッドを真っ直ぐに戻されてもその姿勢(ベッドが真っすぐに戻った状態)で放っておかれたらどう感じるか?
③その姿勢で除圧してもらえたらどう感じるか?
素手とグローブの感じ方の違い
3 一部始終を大勢に見られていてどう感じたか?
で、どう感じたかですが、
1-①では、
「何も言われないで突然上げられたらビックリした」
「ズボンがくい込んで気持ち悪い、痛い」
「背中が気持ち悪い」
「後頭部の髪がグチャグチャになる」
②では
「苦しい(姿勢、お腹が)」
「前に倒れそうな感じになる」
③では
「手を通してもらうだけで引っ張れていたところが楽になった」
「手でされると無理やりな感じだけど、グローブを使ったらスゴく楽、気持ちいい」
2-①では
「苦しかった姿勢(お腹)が楽になると同時にどこまで下がるだろうと不安」
「これで真っ直ぐだと思っていたけど全然真っ直ぐじゃない。」
(写真手前で手を上げている職員。写真ではわかりにくいと思いますがあと15°くらい下げないと真っすぐにならない。)
(その角度から更に下げると)「頭の方が下がっていってベッドから落ちてしまいそう」
②では
「頭の方に引っ張られている感じ」
「背中の方が気持ち悪い」
③では
「背中やお尻や足が楽になった」
「グローブでしてもらうと気持ちいい」
3では
「恥ずかしいっ!」
「いやっ!」
…といろいろ感じることが出来たようでした。
この感じたことを、いつもご利用者の方々は感じているということなので、
どうしたら、その不安や痛みを感じさせずに済むか?
どうしたら、体も心も安心して任せてもらえるか?
ということを考えながら、より良い援助が出来るように、みんなで「感じやっこ」を続けて行きたいと思っています。