『触れ合いたいけど、触れ合えないもどかしさ』
2021 年 5 月 23 日
半月ほど前、買い物帰りに、飲み終わったペットボトルを捨てようと思い、
途中で甲山駅の前にある自動販売機の前に車を停めました。
すると、甲山駅の坂道からトコトコと茶色い生き物が、私の車をめがけて寄って
来ました。
はじめは「犬が近寄って来たのかな?」と思いましたが、よく見ると犬とは少し
違う様で、「え!?なになに??」となり、目を凝らしてよ~く見ると、
フサフサのシッポの野生のキツネでした。
キツネ自体は珍しい事も無く、時々家の近くでも見かけるのですが、このキツネは
他のキツネと違い、人間を見て逃げる事も無く、私が停めた車の近くにある
自動販売機の横に座り込み、私の様子をジーっと伺っていました。
(お互いに見つめ合う時間が暫く流れ……)
そうしていると、キツネがトコトコと車の側まで寄って来ました。
多分、甲山駅を利用している学生達が餌付けをしているのか「何かちょうだい」
と言う顔で、私の顔を見ているのです。
動物好きな私は「めちゃめちゃ可愛いやん!!」と、触れ合いたい気持ちが爆発
しそうでしたが、野生のキツネはエキノコックスという怖い病原菌を持っている事を
知っていたので、触りたい気持ちをグッと我慢し、家に帰りました。
その後も、何度か同じ場所を通る事があったのですが、そのキツネは度々、
甲山駅付近に住みついている様子で、よく見かけます。
口笛を吹くと、犬みたいに近寄って来る事もありました。
ですが、もし皆さんも、野生のキツネを見かけてもむやみやたらに近づかないで
くださいね。