地域の伝統文化、伝統芸能を継承することの意義
去る、10月10日、11日、久美浜一区の秋祭りがありました。何名かのご利用者にもだんじりを見て楽しんでいただきました。10日は宵宮…日和神楽、町内巡行、11日は本祭り…「飾り太鼓台」神谷太刀宮:神前奉納、町内巡行です。私は、久美浜に生まれ久美浜に住みながら、縁あって、生まれて初めて一区のだんじりを最初から最後まで拝見させていただきました。
まずは、本当にすごかった!!!!!地域に愛着を持ち、伝統芸能を協同して取り組んでこられた皆様方の力の賜物だと思います。
次に、「人と人との繋がり」や「世代間の交流の大切さ」を考えさせられた時間でした。
このだんじりは自分が生まれるもっともっと昔から大勢の人々の努力で引き継がれてきました。今でも昔からの技がしっかりと伝えられている。地域の人たちが心を一つにしてお祭りを盛り上げている。久美浜で生まれ、今はよそに住んでいる人もお祭りには帰ってくる。子供も大人もこの場所を中心に結びついている。
共通の目標のもとで取り組む地域の伝統行事は、かなりの大変さがあると思います。でも、それだけにやり遂げた充実感や喜びもとても大きい。もっと大切なのは、たとえ数週間、数か月の練習を通じたふれ合いであっても、そのことが、関わった人や地域の子供達への影響はとても大きいと思います。地域で生活している以上、その時知り合った方々はどこかで顔を合わせるはず。最初はたとえ挨拶程度であっても後々大きな意味を持ってくると思います。地域で一生懸命活躍している人たちが伝統文化を支え、その人たちは様々な職業や年齢層からなる。現社会で活躍している人や、いろいろな方面で努力してきた人たちとの出会いは、自分はもちろん、これから社会に出る自分達の子供が成長していく中でもとても大切だと思います。大きな人間関係を作り、人間教育の場となると思います。
お祭りだけでなく、地域に密着し行事に参加する。
私が果たすべき役割は家庭と職場だけにあるのではなく、地域住民としてもその役割や責任があると思います。「人は、一人では生きていけない。地域に密着し、貢献し、地域からも助けてもらっている」改めて実感しました。
身体が震えるほどの興奮と感動、と同時に自分が今生かされている事に感謝できた二日間でした。お世話になった方々、本当にありがとうございました。