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『こうりゅう文庫』がオープンしました。

センター内に、念願の『文庫』が誕生しました。

きっかけは23年1月の、職員会議です。

「自立支援につながる援助」という議題の中で、昼食後の午睡(昼寝)の時間について

「殆どの方が午睡をされているけど、他にすることが無いから、午睡をされているんじゃないの?」

「だとしたら、何か楽しみを提供しなければ・・・」

「じゃあ、午睡についてのご意見を聞かせて貰おう」って事で、直接ご意見を聞かせて頂きました。

  何名かの方が、「本が好きだけど、デイには種類が少なくて読みたい本がない。」というお話をお聞きしました。

読みたい本があれば、午睡をせずに、読書をして過ごされるのであれば、「自立支援につながる」って事で、「貸出しの出来る文庫を作ってはどうか」と言う事になったのです。

どんなジャンルの本を準備すればいいのか?

これもまた、新聞や本を読んで過ごされる方を中心に、アンケートにご協力して頂きました。

 結果は、「家の光」「推理小説」「料理本」等が上位を占めました。

 また、このアンケートでは、デイの利用日でない日の過ごし方等も、聞かせて頂きました。

「デイに行っている時間は楽しいが、帰ってからは、家族の帰りも遅く、することが無い。テレビをつけても早口で聞こえ難いのでテレビは殆ど見ない。ましてやデイに行かない日は一日が長く退屈している。」・・・その方の家での様子が手に取るように感じられました。

「是非、利用者の皆さんが楽しんで頂けるような文庫を作りたい!!」と、本格的な準備を4月から始めました。

 新しく購入した本もありますが、職員からも沢山の本を持ってきてもらい、様々なジャンルの本が100冊ほど集まりました。

 『文庫』と名乗る以上、「もっとそれらしくしたい」と、「貸し出しカード」や「シール」なども、本物(図書館備品)を用意したことで、結構‘それらしく’なりました。

 

 他にも「貸し出し用のカバン」を準備しました。(かわいいでしょ❤)

        

文庫の愛称も募集し、沢山の候補の中から、佐濃デイサービスセンターのもう一つの名称、‘こうりゅうの里’から、『こうりゅう文庫』と決めて、ついに6月に『こうりゅう文庫』がオープンしました。

  

7月になり、少しずつ利用者の皆様にも浸透し、入浴前後の時間を本棚の前のテーブルで本を読んで過ごされる方、「どんな本があるかな?」と、ふらっと立ち寄る方、「孫と一緒に見るから」と、写真集を借りて帰られる方、中でも、かなり分厚い推理小説を「これくらいの本なら3日で読んでしまうので、2冊借りるわ」と言われ、既に10冊も借りて頂いた熱心な方など、それぞれに『こうりゅう文庫』を楽しみにして頂いている様子を伺い、とても嬉しく、文庫の準備に立ち会えて本当に良かったと思えます。

 また、職員へも貸し出しOKなので、「この本、面白かったですよ。」などと、共通の話題ができる点も良いと思います。

『こうりゅう文庫』が始まって二週間経った今、利用者の皆様にも少しずつ浸透してきたかな?と感じています。

このブログが書けたら、私も料理の本か小説を借りて帰ろうと楽しみにしています。

いつか、何十年後、私が佐濃デイを利用した時、『こうりゅう文庫』が続いていたらいいなぁ・・・(笑)

投稿者:gekiatu | Posted in 紹介 | No Comments »

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