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手を差し伸べる勇気

先日、我が子の定期受診があり、病院へ行ってきました。

そこで、4歳くらいの男の子と1歳にもならない女の子を抱っこしたお母さんがいました。その男の子は、病院のフロアに響き渡るくらいの声で、床に寝そべって泣き叫んでいて、たくさんの患者さんの注目を浴びていました。

お母さんは、女の子を抱っこしていたので、男の子の相手が出来ず困っている様子でした。また、男の子はお母さんに構ってほしいように感じたので、

「良かったら、下の子供さんを抱っこしましょうか」

と声をかけ、女の子を抱っこしてあげました。お母さんは、すぐに男の子を抱っこし、話を聞いて、なだめて、二人で会話をしていました。その間、私は女の子を抱っこしていたのですが、私の顔を見ては「なんかお母さんの顔じゃない・・・」というような顔をしながら、私の顔を見て、お母さんの顔を見て、キョロキョロとしていました。ありがたいことに、その女の子は私に抱っこされても一度も泣くことはありませんでした。

10分くらいすると、男の子も落ち着いてきて、その子供たちの診察の順番が来たので、抱っこしていた女の子をお返しし、

「大変でしょうけど、頑張りすぎないようにしてくださいね」

と一声かけて帰りました。

 

このコロナ禍で、困っている人に手を差し伸べることが良いのか悪いのか悩み、ためらうことがあります。実際、今回も、抱っこする前に手を消毒した方が良かったのではないだろうか、見知らぬ人に声をかけられて迷惑ではなかっただろうか、他者との接触を避けたかったのではないだろうか等、後になり色々と考えました。

しかし、自分も小さな子供もおり、病院で同じような経験もしてきたので、放っておけませんでした。きっと、そのお母さんは男の子と同じくらい泣きたい気持ちだろうなと思えて、いてもたってもいられませんでした。今回の私の行動が正しかったのかわかりませんが、少しでもそのお母さんの気持ちが楽になっていればいいなと思いました。

普段でも困っている人を助けるという行動に、一歩踏み出す勇気がいります。自己満足かもしれませんし、ありがた迷惑かもしれませんが、やはり相手を思いやる気持ちを持ち続けていたいと感じました。

投稿者:Yukidaruma | Posted in スタッフのつぶやき | No Comments »

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