浴衣
『お母さん、早く帰ってきて~よ』と、珍しく中2の娘が言った。
それもそのはず、今夜は地元の祭りがあって浴衣を着せてほしいのだ。
私も家路を急ぎ『帰ってきたで~』と玄関をくぐる。 え?えっ?なんで? ・・・・・浴衣は?
黒字に色とりどりの花柄模様にピンクのリボン柄の甚平を身にまといポーズを決めている娘・・・・。
娘いわく『浴衣は、あちーし、えりゃー』と言うことで甚平に変更したそう。
私の腕の見せ所がぁ・・・。
浴衣を着せてやりたく楽しみにしていたのに・・・と、ガックリモードの私。
その時、上の娘(長女)から電話が入り、なんと2歳の孫(女の子)の浴衣を着せちゃってーと言うじゃないですか!もう、一つ返事で『喜んで!』こんな日が来るとは思ってもいなかった。
いや、考えてもいなかったって方が正しいかな。
さっきまでのガックリモードからルンルンモードに切り替わる私に、息子の鋭い目がやけに突き刺さる。
孫が来て、浴衣を着せている自分に笑えた。
顔がニヤついているのがわかったし、いくら2歳児といえども帯結びの手抜きはしたくなく目と腕は真剣そのものだった((笑))
ふわふわフリルのへこ帯が孫の可愛さを一段と引き立てた!娘夫婦は、しあがった孫を見て『お姫さみたい』と、言ってとても喜んでくれた。
あぁーこの感覚!忘れていたことが蘇ったような感じがする。最近、いや、近年大好きな着物に触れることが少なくなり、着付けをすることもなくなっていた。
2歳の孫に浴衣を着せただけなのに(簡単)娘夫婦が喜んでくれたことがとても嬉しかった
何年か前にセンター内行事で利用者様が自前の着物を持参され、私が着付けをさせて頂き、とても喜んで下さったことを思い出した。
毎年、夏祭り行事では、職員が浴衣を着て行事を盛り上げるのですが、着てみたい利用者様はいないのかなぁ?といつも思ったりしていました。
いつか、浴衣や着物が着てみたいという利用者様がいたならば、お手伝いをさせて頂けたら嬉しいです。
また、夢として利用者様による着物ショーができたらいいなって密かに思っている私です。
さて、来年は娘の浴衣姿が見れるかなぁ(^^♪