お雛様のつぶやき
2011 年 2 月 22 日
私は、五十数年前に京都で生まれたお嬢ちゃんの為に買われた雛人形です。当時は、まだ京都市内を路面電車が「ちん、ちーん!」と鐘を鳴らしながら石畳の線路の上を走っていました。
毎年、節句が近づくと蔵から私たちを出して飾っては、家族皆で祝いをしてくれました。それが、お嬢ちゃんが女性へ、そして婦人になり、いつのまにか蔵から出してもらうことがなくなりました。
時は経ち、ある日実家に帰っていた元お嬢ちゃんにその母が「蔵にある雛人形を持って帰ってくれる?」と・・・というわけで久美浜にやってきました。
そして、ご縁が有り、ここ数年この時期が来ると佐濃デイサービスセンターに飾っていただきます。何十年ぶりかにお会いするお嬢ちゃんはしっかりとおばさんになっておりました。五人囃子の笛は楊枝に、太鼓のバチはマッチ棒の軸に、扇子は右大臣の弓矢の折れた物に・・・と色々傷んではおりますが、センターでたくさんの方々が私たちをご覧になり、微笑んで下さることを幸せに思います。
今年もセンターではひな祭り行事が予定されています。今年は「白酒満水リレー」が行われるそうで、今から、皆様の楽しそうな笑顔を拝見することを楽しみにしています。
センター長よりコメント
このお雛様はとってもかわいいです。みていると、自然と微笑んでしまうようなかわいいお雛様です。褒めた後で書くのもなんですが、私に似ているかも・・・・。私の顔を知っている人は、うなずいていただけることでしょう。少なくとも、体型は似ています。
投稿者:gekiatu | Posted in スタッフのつぶやき | Comments Closed